夜明け。山の頂。冷たい風。

「あなたの武器はどこですか?」 崖の上の白い服を着た剣士が、向かいの灰色の服を着た僧侶に尋ねた。

僧侶のひげと眉毛は真っ白で、目は開いているかどうかもわかりませんが、それは彼がこの世を見てきたから、定命の世界をもう一度見たくないからなのかどうかはわかりません。剣士が話し終わると、僧侶はゆっくりと細い手を上げた。この時、空にかすかな光があり、白黒の交信の瞬間、剣士は朝の光を通して僧侶の手にある剣を見た。刀だと言われていたが、実は柄だけだったので、僧侶を笑い飛ばそうとしたその時、客人を迎えるために立っていた僧侶の横の松の木に、不規則な剣の影が落ちていることに気づいた。剣士は僧侶が武道の域に達していることは知っていたが、剣の真ん中であることは知らなかった…。